USHY組入社債発行企業紹介

【USHY組入社債発行企業紹介】本日は楽天グループ!米国ETFになぜ日本企業の社債が!?

DOSH

DOSH戦略のおさらい

当ブログで紹介している独自の投資戦略、DOSH戦略では、

この2本の米国ETFを各々にとっての理想のバランスで組み合わせていきます。

詳しくはDOSH戦略のカテゴリをご覧ください!

本日は、USHYに組み入れられている社債発行企業紹介シリーズの最新記事をお届け!
本日紹介するのは「楽天グループ」です!


「え、楽天!?」USHYに日本企業の社債が入っている

驚いた方もいるでしょうか。米国ETFのUSHYに、実は楽天グループ(Rakuten Group, Inc.)の米ドル建て社債が組み入れられているんです!
「米国ETF=米国企業だけ」というイメージを持つ方には意外かもしれません。

楽天はEC、金融、通信と多角的に展開する日本企業ですが、米ドル建て社債を米国内市場で発行し、資金調達を行っています。
特にRule 144A(米国内の適格機関投資家向け私募)という方式で発行した社債が、米国ハイイールド市場の一部となり、USHYの投資対象に含まれるのです。

例として、

  • 11.25%・2027年償還
  • 9.75%・2029年償還
    といった米ドル建てのシニアノートが挙げられます。
    いずれも米国内機関投資家向けに販売されたもので、USHYのようなハイイールド社債ETFの構成銘柄になり得ます。

比率はごくわずか……でも示すものは大きい

注意すべきは、楽天の比率はUSHY全体のごくわずかに過ぎない点です。
USHYは約1,900銘柄以上に分散投資しており、個別企業の影響は限定的です。楽天が組み入れられていること自体がUSHYの値動きを大きく左右するわけではありません。

しかし、「米国ETFを買っているのに、実は日本企業の社債にも間接的に投資している」という事実は、USHYの地理的な裾野の広さを示しています。
投資対象の多様性は、リスク分散=安心感にもつながります。


なぜ楽天は「ハイイールド」評価なのか?

楽天がUSHYに含まれるのは、米国格付機関による評価が投機的等級(ハイイールド)だからです。
S&PやMoody’sなどの海外格付け機関は、楽天グループ連結をBレンジ(BB、B+など)で評価しており、ハイイールド債市場の範囲に含まれます。

一方、日本の格付機関(R&IやJCR)は、楽天の金融子会社など中核企業をA格相当と評価する場合もあります。
これは、

  • 日本の機関は金融子会社の事業基盤やグループ支援を重視
  • 米国の機関は連結ベースでの財務負担・競争リスクをより厳格に評価
    といった評価軸の違いによるものです。

同じ企業でも、評価する視点やルールによって「投資適格」か「ハイイールド」かが変わる—これも国際分散投資の奥深い点のひとつです。


USHYの魅力……米ドル建て世界分散という強み

USHYはICE BofA U.S. High Yield Constrained Indexに連動し、米国内市場で流通する米ドル建てハイイールド社債に投資します。
米国企業が中心ではありますが、楽天のように海外発行体の債券も対象になるため、国境を越えたインカム分散が可能です。

この「超分散型の高利回りインカム源」は、DOSH戦略において「不労所得の安定供給源」という役割を担っています。


まとめ:意外性も投資の楽しさ

「え、楽天が入ってるの?」
この驚きは、USHYの多様性を象徴するエピソードです。
比率はごく小さいものの、1本のETFで米国中心のハイイールド市場+海外発行体まで取り込めるのが、USHYの魅力。
DOSH戦略では、DGROの「育つ配当」+USHYの「安定インカム」で、着実なキャッシュフローを積み上げていきます。

次回も、USHYの意外な組入銘柄を掘り下げ、投資の面白さと奥深さをお届けします。

ABOUT ME
DOSH管理人
DOSH管理人
DGROとUSHYで作る増配×高配当ETF投資ブログ
妻と子どもと暮らす、サラリーマン投資家です。 東証ETFを活用したDOSH戦略を中心に、初心者〜中級者向けにわかりやすく情報をお届けします。
※当ブログに掲載している情報は、管理人の個人的な見解や経験に基づくものであり、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。
投資に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任で行ってください。
掲載内容については十分注意を払っていますが、正確性や完全性を保証するものではなく、掲載情報によって生じたいかなる損害についても責任を負いかねますのでご了承ください。
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