DGROが上場するNYSE Arcaとは?ETFの聖地とNASDAQ・NYSEとの違いを解説!

当ブログの独自戦略について
当ブログでは、DGRO(米国連続増配株ETF)とUSHY(米ドル建てハイイールド社債ETF)を組み合わせた独自戦略、DOSH戦略を紹介しています!
連続増配株の配当成長力とハイイールド社債の高利回りによって、各々にとっての理想のインカムを狙う投資法です。
日本の証券会社だと本家のDGROやUSHYを直接買えない場合があるので、代わりに東証上場の2014(DGRO相当)と2258(USHY相当)を使って、日本からでも実践できる形にアレンジしています!
(DOSH戦略について詳しくはカテゴリ:DOSH戦略をご覧ください!)
しかしDGROやUSHYは日本ではそこまでメジャーではなく、「どんなETFで、どんな市場に上場しているのか?」を詳しく知る方は少ないと思います。
今回は、ETFをより深く理解するための基礎知識として、DGROが上場している 「NYSE Arca」 について紹介します!
NYSE Arcaとは?
NYSE Arca は、米国ニューヨーク証券取引所グループ(NYSE Group)が運営する電子取引市場のひとつです。
- 1996年に設立された電子取引ネットワーク Archipelago(ArcaEx) が前身。
- 2006年にNYSEが買収し、現在のNYSE Arcaが誕生。
つまりNYSE Arcaは、Archipelagoを基盤に発足した電子取引所 です。
特徴:ETFに強みを持つ市場
NYSE Arcaは株式やオプション取引も行っていますが、特にETFに強みを持っている点で知られています。
- ETFの上場数は世界最大級
- 日本でも有名なETF、例えば
- VYM(バンガード・米国高配当株ETF)
- VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
- そして当ブログで扱う DGRO
など、数多くの人気ETFがこの市場に上場しています!
このため、しばしば「ETFの聖地」と呼ばれることもあるのです。
NYSEやNASDAQとの違い
米国市場といえば「NYSE(ニューヨーク証券取引所)」や「NASDAQ」が有名ですが、NYSE Arcaはそれらと少し立ち位置が異なります。
- NYSE:世界最大級の伝統ある取引所。多くの大型株が上場。
- NASDAQ:ハイテク株中心の市場として有名。AppleやMicrosoftもこちら。
- NYSE Arca:電子取引を強みとし、ETFを中心に成長。
つまり、NYSE ArcaはETF投資家にとって身近で重要な市場 なのです。
Cboe BZXとの比較
前回紹介した Cboe BZX もETFが多く上場している市場でした。ではNYSE Arcaと何が違うのでしょうか?
- NYSE Arca
- Archipelagoを基盤に2006年に誕生
- ETF上場数では世界最大
- VYMやVTなど「超メジャーETF」の多くが上場
- Cboe BZX
- 2005年創業のBATS取引所を母体に、2017年にCboeに統合
- 新興ETFや低コストETFの上場が多い
- 流動性向上のための価格競争力を強みにしている
👉 両者ともETF投資には欠かせませんが、
「メジャーETFの中心はNYSE Arca」、「新興ETFやコスト競争に強いのはCboe BZX」
と覚えておくとイメージしやすいでしょう。
Cboe BZXの紹介記事はこちらを御覧ください↓
DOSH戦略における位置づけ
DGROがNYSE Arcaに上場しているということは、私たちが普段投資で利用するDGROの安定性や流動性を、世界最大のETF市場の仕組みが支えている ということです。
USHYがCboe BZX、DGROがNYSE Arcaというように、両ETFは異なる市場で取引されています。
それぞれの市場の特色を知っておくと、ETF選びへの理解がさらに深まります!
まとめ
- NYSE ArcaはArchipelagoを基盤に誕生した電子市場。AMEXとは別物。
- 株式やオプションも扱うが、ETFに特に強みを持ち、世界最大の上場数を誇る。
- DGRO、VYM、VTなど、日本人投資家に馴染みのあるETFの多くがここに上場。
- Cboe BZXと並び、ETF投資には欠かせない存在。
DGROを通じて投資している私たちにとって、NYSE Arcaはまさに「ETF投資の土台」と言える市場なのです!
当ブログでは今後も皆様の投資に役立つ基礎知識を紹介していきます!