【DGRO構成銘柄紹介】H&R Block(HRB)とは?確定申告の“定番ブランド”はDGROにもしっかり採用!

米国連続増配株ETF「DGRO」は、5年以上の増配実績などの条件を満たす企業を厳選し、安定配当と成長の両立を狙うETFです。上位には誰もが知るメガ企業が並びますが、実は**S&P500には採用されていない“実力派”**も多数含まれています。
今回はその一社、**H&R Block(ティッカー:HRB)**を紹介します!
H&R Blockはどんな会社?
H&R Blockは、米国で個人・小規模事業者向けの税務申告サービスを展開する大手。全米の店舗ネットワークによる「対面サポート」に加え、オンライン申告、Block Advisorsによる小口事業者支援、さらにモバイル銀行アプリ「Spruce」などの周辺金融サービスも提供しています。
「人の専門性×デジタル」を組み合わせ、“選べる申告体験”を広げているのが強みです。
主な強み
- ブランドとネットワーク:長年の実績に裏打ちされた認知度と、全米に張り巡らされた店舗網。
- ハイブリッド提供:対面・オンライン・ソフトの三つ巴で、顧客の好みに合わせた申告方法を用意。
- SMB支援の厚み:Block Advisors や会計関連サービスで小規模事業者を年中サポート。
- 金融プロダクトの展開:Spruceなど、税還付後も家計・資金管理でタッチポイントを維持。
それでもS&P500に入っていないの?
HRBは2020年9月にS&P500から除外され、その後は未採用の状態です。指数の採用・入替は時価総額や流動性などの基準で定期的に行われるため、S&P500非採用=劣後を意味しません。むしろDGROのような「増配重視」の視点では、依然として採用に値する企業だといえます。
DGROでの位置づけ
HRBはDGROにも組み入れられており、組入比率はおおむね0.04%前後(時期で変動)。比率としては小粒でも、こうした実力企業が層を厚くしているのがDGROの魅力です。
日本の個人投資家は、東証上場の2014(iシェアーズ 米国連続増配株 ETF)を使えば、実質的に同じ指数に連動する形で円建てでアクセスできます。
配当と増配のトレンド
HRBは近年、連続増配を継続。2025年8月には四半期配当を12%増の1株$0.42へ増額するなど、株主還元のモメンタムが続いています。増配志向の企業で構成されるDGROに採用されているのも納得ですね。
(もちろん将来の増配を保証するものではありませんが、「継続性」へのコミットメントは読み取れます。)
リスク要因もチェック
- 季節性:主力の税務申告は繁忙期偏重。オフシーズンの収益確保が課題。
- 競争環境:DIY派はTurboTax等の競合とシェア争い。価格・体験の磨き込みが必須。
- コスト構造:人件費や店舗運営費の上振れは利益率の逆風に。
- 制度変更:税制や還付制度の変更は需要や単価に影響。
まとめ:小粒でも侮れない、DGROの“縁の下の力持ち”
HRBはS&P500非採用ながら、安定的な事業基盤と増配志向でDGROに採用される“実務派”。DGROの層の厚さを感じさせる一例です。
DOSH戦略(DGRO×USHY)で「配当成長+利回り」の二刀流を目指すうえでも、DGROの中身を知ることは理解を深める近道! こうした“目立たないけど効く”企業を押さえておくと、ETF投資がもっと面白くなります。